地域の方に喜んでもらえるお店になりたい
- 岡本さん家族
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- 氏名
- 岡本昌樹(夫)、由紀(妻)、長女、次女
- 移住前の住所
- 東京都豊島区
- 現在の住居
- 賃貸アパート
- 移住前後の仕事
【移住前】 パティシエ
【移住後】 パティシエ 焼菓子屋 おかしやpage経営
移住のきっかけ、あきる野を選んだ理由は?
昌樹さん:移住前は豊島区に住んでいて僕が港区、妻は新宿区で働いていました。長女が1歳になる頃、僕がルクセンブルクに1年間行くことになって、その間、妻と長女は実家のあきる野に戻ることになりました。
由紀さん:夫の帰国後に、その次を決めようと話していたのですが、コロナ禍のため身動きできませんでした。移住候補地としては、夫が生まれ育った静岡県も考えていましたが、子どもの保育園事情なども考えて、あきる野に残ることになりました。
昌樹さん:現在の場所にお店を構えたのは、あきる野市が妻の出身地だったからです。お店を開くならルーツのある場所でと思っていましたし、地域の人に来てほしい、妻の生まれ育った場所がいつまでも賑やかで良い場所であってほしいという思いが強くありました。
移住して変化したことは?
移住前:保育園の入園については、10園以上希望を出しても入れない人もいて、保育園に入るために引っ越す友達もいました。園庭は外にありますが小さい印象でした。また、車は管理費がかかることと、必要性がないことから車なし生活でした。
移住後:保育園は第2希望で入れました。園庭も広いです。環境としては、緑は多いですし、人の量が違います。あと、水道水をそのまま飲めます。また、駐車場は広いですし、交通量も少ないので運転もしやすいです。電車は本数が少なかったり、東京への直通がなくなりましたが、車と電車移動の両方を選べるといった点では良い所だと思います。
あきる野でお気に入りの場所はどこですか?
由紀さん:二宮神社の境内や池の公園では、幼少期によく遊んでいました。五日市地区では金比羅山の麓から見える朝日の景色が印象的で、空気の澄んでいるここならではだと思います。あと、晴れた日の店舗駐車場からの景色も気に入っています。
昌樹さん:養沢地区の緑の深い集落では、春や雨上がりには幻想的な風景を見ることができるのでいいですね。
あきる野の子育て環境はどうですか?
あきる野ルピアにある子育て関係窓口が全部繋がっていて、行きやすいです。就学時前の子育て関係のつながりもできました。隣のあきる野とうきゅうで買い物もできるので、すごく良い場所だなと思います。子育てひろば『ここるの』は祖父母も安心して使いやすいですが、日曜や祝日も使用できたらうれしいですね。五日市の子育てひろばは、冷蔵庫もあって、先生もあきる野市について詳しい方々なので、移住者の方は地域の情報を得られると思います。
手当の面では、近隣と比べると正直あまりありませんが、私は休日保育をたくさん利用しました。様々な制度があるので、もっと情報を発信してほしいです。
小学生の登下校時には、地域の方が見守りをしてくれますので安心です。お祭り、自治会関係もあるけど、参加や加入はどちらでもいいという選択肢があるのもいいですね。
あきる野のマイナス面は?
全国共通の課題ですが、空き家は多くなっているのに、なかなか借りられる空き家は少ないですね。交通の面で言うと、八王子市や青梅市などの近隣のマチへの電車のアクセスが悪いですね。終電が早かったり、飲み屋さんは少ないです。
子育て関係だと病児・病後児保育室は事前確認が必要なので、緊急時に使いづらいのが残念です。また、公園に駐車場やトイレがある等の情報が載っているマップがほしいですね。
これからの夢は?
由紀さん:五日市や山の近くで住み続けたいです。あきる野でこども二人が無事に育ってくれたらいいですね。
昌樹さん:あきる野に行ったら『おかしやpage』に行きたい、と言われるお店になりたいです。
移住を考えている方へのアドバイス
昌樹さん:あきる野で新しく何かを始めたいという方には『あきる野創業・就労・事業継承支援ステーションBi@Sta』がおすすめです。私は2020年の創業塾に10人以上の創業予定の方と一緒に参加しました。そこから、創業塾の出身者の横のつながりも多くできました。同期の方のお店にアイスも置いてもらったり、お店に来てくれる繋がりもできました。
また、お店の開店直後に、大けがをしたことがあり、すぐ休業してしまったのですが、地域の方から応援のお手紙をポストインでたくさんもらいました。「ここで開店して良かった」と改めて思いましたし、地域の方にここに『おかしやpage』があって良かったなと、喜んでもらえるようなお店になれたら、と思いました。あきる野はそんな温かいマチです。
都心にも出られるし、自然もある。様々な選択肢がある、ちょうどよい田舎だと思います。